スイッチを冗長化する技術
スタック(stack)は「積み重ね」を意味しますが、ネットワーク用語では2台以上のスイッチングハブを論理的に1台に束ねる技術のことです。
スイッチングハブのスタック構成において、構成する複数の装置を「スタックメンバー」と呼びます。このときマスタースイッチが他のメンバーのスイッチを制御して、仮想的に1台の装置として動作します。
複数のメンバーのポートは、装置固有のスタックケーブルで接続します。
構成したスタックのそれぞれのスタックメンバーには、ボックスIDが割り当てられます。
スタックとは、複数の物理スイッチを論理的に1台のスイッチとして動作させる技術のことです。
物理的なスイッチ(同じ機種、ソフトウェアバージョン)をスタック専用ケーブルで相互接続することで実現します。スタックにより、複数の物理スイッチを1つの論理的なスイッチにすることで、設定ファイルが1つになるので設計・構築も容易になります。
また、監視対象の機器としても1台になり運用管理も容易になります。スタック構成ではない場合、2台にまたがりリンクアグリゲーションができないことから、Layer2のループ回避技術としてスパニングツリープロトコルを使用し、Layer3の冗長化技術にVRRPを使用するような構成にする必要があります。
スタックしたスイッチでは、2台のスイッチにまたがりリンクアグリゲーションを構成することができます。
スタック構成のLayer3スイッチの配下にLayer2スイッチを接続する場合は、Layer2ループを回避するためにスパニングツリープロトコルを実装する必要はなく、完全なループフリーな状態を実現できます。