光通信(光ファイバーケーブル)と電気通信(LANケーブル)を接続するために信号変換を行う装置のこと。
メディアコンバーター(Fiber media converter)は、メディコン、MCとも呼ばれるコンピュータネットワーク機器である。
概要
1990年代に登場し、2種類の異なるメディア(通信媒体)、主にメタルケーブル(電気通信)と光ファイバーケーブル(光通信)を相互接続するためのネットワーク機器である。
メディアコンバータ(Media Converter)とは、2種類の異なる媒体を接続する際に、信号変換を行うネットワーク機器のことで、「メディコン」や「MC」と呼ばれることもあります。
具体的には、電気信号を光信号に変換するものを指すことが多く、主に伝送距離の延長を目的として利用されます。
メディアコンバーターとは
メディアコンバーターは異なる媒体(メディア)同士を変換して接続する装置です。
イーサネットで一般的に利用されるケーブルはカテゴリー5などに代表されるメタル(金属)ケーブルです。
一方、通信距離や速度等の性能を向上させる目的で、光ファイバーを使用したケーブルも使用されています。
メディアコンバーターを使用するとこれら異なるメディアを接続することが可能となります。電気信号と光信号を変換
メディアコンバーター内部では、電気信号と光信号の変換を行っています。
メタルケーブルによる通信では電圧の変動を電気信号として対向機器に伝えます。
ケーブルの距離が長くなると信号の減衰やノイズの影響により通信エラーが発生する可能性が高くなります。
このため、イーサネットの標準規格IEEE 802.3ではメタルケーブルでの最大接続距離を100mと規定しています。
一方、光ファイバーによる通信では、光の明暗を光信号として対向機器に伝えます。
光信号は電気信号に比べて減衰しにくく、ノイズの影響を受けないため、高速かつ長距離の安定した通信を可能にします。
電気信号から光信号への変換は、LEDやレーザーダイオード等の光源を使用します。
受信した光信号はフォトダイオード等を用いて電気信号に変換します。