L3における端末(ホスト)住所がIPアドレス。
物理的にNICに割り当てられているMACアドレスと違って、IPアドレスは後から自由に割り当てることができる。(MACアドレスもツールを使えば書き換えることも可能)
インターネットで通信するための住所が「IPアドレス」
ネスペ教科書 p.77
IPアドレスは、0.0.0.0 ~ 255.255.255.255 までの値をとります。
ネットワークの規模によって、四つのクラス分けがされています。
クラスごとに、利用するIPアドレスの範囲も決められています。
クラス | 用途 | ネットワークアドレス | IPアドレスの範囲 |
クラスA | 大規模 | 先頭から8ビット | 0.0.0.0 ~ 127.255.255.255 |
クラスB | 中規模 | 先頭から16ビット | 128.0.0.0 ~ 191.255.255.255 |
クラスC | 小規模 | 先頭から24ビット | 192.0.0.0 ~ 223.255.255.255 |
クラスD | マルチキャスト | 32ビット | 224.0.0.0 ~ 239.255.255.255 |
192.168.1.100 というIPアドレスがあった場合、
256^0 = 2^0 = 1 256^1 = 2^8 = 256 256^2 = 2^16 = 6,5536 256^3 = 2^24 = 1677,7216 256^4 = 2^32 = 42,9496,7296
(192 * 256^3) + (168 * 256^2) + (1 * 256^1) + (100 * 256^0)
= (192 * 16777216) + (168 * 65536) + (1 * 256) + (100 * 1)
= 3221225472 + 11010048 + 256 + 100
= 3232309876
= 32億3230万9876
ちなみに、IPv4のIPアドレス(32ビット)は全部で
2^32 = 4294967296
= 42億9496万7296個
3232309876 / 4294967296 = 0.7525807889178395 ≒ 75.3%
なので、192.168.1.100というIPアドレスは0.0.0.0~255.255.255.255(0~4294967296)という数直線上では後ろの約3/4辺りに位置していることになる。
32ビットの数値を10進数の数値に直して考えると、IPアドレスの空間が別の形で実感できる。
IPアドレス(アイピーアドレス、IP address)は、Internet Protocol(IP)で通信相手を識別するための番号である。
インターネットアドレスとも呼ばれる。
概要
IPアドレスは、IPネットワーク上の情報機器を識別するために指定するネットワーク層における識別用の番号である。
データリンク層のMACアドレスを物理アドレスということに対応して、論理アドレスとも呼ばれる。
IPのバージョン(IPv4とIPv6)に応じて、IPv4のIPアドレス(IPv4アドレス)とIPv6のIPアドレス(IPv6アドレス)がある。
当初、RFC 791でIPを定義した際に、IPが現在のIPv4に当たるもののみであったことから、狭義では、単にIPアドレスと呼称した場合にIPv4のIPアドレスを意味する場合がある。IPアドレスは、IPv4では32ビット、IPv6では128ビットの数値である。
この数値のうち、最上位ビット(MSB)に近い側をネットワーク部、最下位ビット(LSB)に近い側をホスト部として区別する。
ネットワーク部がネットワークを指定し、ホスト部がそのネットワーク内の機器を指定する。
ネットワーク部とホスト部の区別にはサブネットマスクを用いることができる(ある)。