#author("2024-04-02T15:36:22+09:00;2024-04-02T15:20:49+09:00","default:tanopro","tanopro") #author("2024-04-02T15:37:32+09:00;2024-04-02T15:20:49+09:00","default:tanopro","tanopro") #html{{ <h1 style="color: red; background-color: #FFFFCC; padding: 20px;"> RTP </h1> <div class="alert alert-warning" role="alert"> Real-time Transport Protocol </div> }} // 概要 RTPとは、データストリーミングで使うアプリケーション層(7層)のプロトコルで、トランスポート層(4層)では、[[TCP]]ではなく[[UDP]]を使う。 単なるUDPだとシーケンス(順序)の管理はできないが、RTPでは順序の情報を入れているので、受け取り側で並べ替えることが可能。 UDPとRTPのパケット構造の違いに注意。 //---------------------------------------- #contents //---------------------------------------- *検索 [#me8f2557] -RTP - Google 検索 https://www.google.com/search?q=RTP *説明 [#x55ef69b] RTPは、UDPの欠点(順序がない)を補うためのプロトコル。 文字通り、IP電話などのリアルタイム通信に使われる。 12バイトのRTPデータには、 +順番を管理するシーケンス番号 +時刻情報を記載したタイムスタンプ などが含まれており、受信側でストリーミングデータの順番を並び替えることができる。 ** RUDP(Reliable User Datagram Protocol ) [#m4e3eaae] UDPの欠点を改良したプロトコルとして、[[RUDP]](Reliable User Datagram Protocol )もある。 -Reliable User Datagram Protocol - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/Reliable_User_Datagram_Protocol >Reliable User Datagram Protocol(RUDP)は、Plan 9のためにベル研究所で設計されたトランスポート層のプロトコルである。 >RUDPは、UDPに以下のような機能をTCPより少ないオーバーヘッドで拡張したものである。 1. 受信パケットの確認応答 2. ウィンドーイングとフロー制御 3. 欠損パケットの再送 4. リアルタイムストリーミングより速いオーバーバッファリング -Reliable UDP とは - yuki-uchida project https://scrapbox.io/rantarn0326-93726445/Reliable_UDP_%E3%81%A8%E3%81%AF >トランスポート層における、第4の選択肢。ゲームなどで非常に多く使われる。 ** QUIC [#zbe6cce5] -QUICとは - yuki-uchida project https://scrapbox.io/rantarn0326-93726445/QUIC%E3%81%A8%E3%81%AF >信頼性の高いUDPを目指したReliable UDPの後継。 [[QUIC]]はGoogleが作ったReliable UDPのような、信頼性のあるUDP。 *参考 [#qf6a2277] -Real-time Transport Protocol - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/Real-time_Transport_Protocol >Real-time Transport Protocol(リアルタイム トランスポート プロトコル、RTP)は、音声や動画などのデータストリームをリアルタイムに配送するためのデータ通信プロトコルである。 >RTSPやH.323の通信プロトコルのデータ部分に使用される。 ほぼ全てのVoIP関連製品は、RTPを利用して、音声情報をIPネットワーク上へ送出している。 これは、リアルタイムストリームを運ぶためのプロトコルとしてIETFおよびITUによって標準化されている。 >RTPは、UDP (User Datagram Protocol) の通信プロトコルである。 TCP (Transmission Control Protocol) と違って、UDPのヘッダーには「シーケンス(順序)番号」の項目が存在しないため順序の組み立てができない。 しかし、RTPパケットを受信したホストは、RTPパケット内のヘッダーにある情報のうち、時刻情報(タイムスタンプ)から各パケットの時間的な順序関係を把握し、データを再生することができる。 -音声とVoIP - ネットワークスペシャリスト - SE娘の剣 - https://nw.seeeko.com/archives/VoiceVoIP >(2)RTPのパケット構造 UDPと比較しています。RTPの音声データ(ペイロード)サイズは、G.729であえば、20バイトなどになります。 &ref(RTP_UDP_header.png); *関連 [#nb872b73] -[[SIP]] -[[UDP]] -[[RUDP]] Reliable UDP、Reliable User Datagram Protocol -[[QUIC]] -[[SRTP]] Secure Real-time Transport Protocol