プログラムの構成要素
プログラム(program)とは、コンピューター(電子計算機)に与える「指示書」のことでした。
プログラムの中身は、
- データ
- 処理
という2つの部分でできています。
プログラムの中身は、基本的にはこの2つだけです。
「データ」とは?
英語の「データ」(data)は、日本語に訳すと「情報」とか「知識」という意味です。
例えば、
あるお店で「ノート1冊が200円」という商品の値段とか、
「1m(メートル)は100cm(センチメートル)」という知識がデータです。
「処理」とは?
日本語の「処理」という単語には、「材料などを加工して、性質を変えること」といったような意味があります。
プログラムの「処理」とは、あるデータを加工して別のデータに変えることです。
例えば、1冊200円のノートを5冊買ったら値段がいくらになるか?などの計算が処理です。
200円/冊 × 5冊 = 1000円 という計算の処理をすると、合計金額の1000円というデータが得られます。
処理を英語で言うと、「process」や「processing」という単語になります。
データしかないプログラム
もしも、処理がなくてデータしかないプログラムがあったらどうなるでしょうか?
処理がないと、データしかないので何もできません。
ただ「ノートが1冊200円」という事実が保存されているだけの状態になります。
ノートを5冊買ったときの合計金額を計算できないので、あまり役に立たないプログラムになるでしょう。
処理しかないプログラム
もしも、データなくて処理しかないプログラムがあったらどうなるでしょうか?
データがないと、処理しかなければ何もできません。
ノートを何冊か買ったときの合計金額を計算する処理があっても、ノートが1冊何円なのか分からないので、合計金額を計算できません。
データがなくて処理しかないプログラムも実用性がないでしょう。
このようなことから、実用的なプログラムには、「データ」と「処理」の2つが備わっていることが分かります。
プログラミングの練習を始めたら、どの部分がデータで、どの部分が処理なのかを理解できるように意識してみてください。